2010年09月15日

Coffee Break23 ノア(創世記6章7章)


 そこで、神はノアに仰せられた。「すべての肉なるものの終わりが、私の前に来ている。地は、彼らのゆえに、暴虐で満ちているからだ。それで今わたしは、彼らを地とともに滅ぼそうとしている。(創世記6章13節)



 絵本が好きな方は多いでしょう。わたしも好きです。図書館の児童書コーナーには、絵本がたくさん展示されています。絵本が一冊一冊、表紙を見せて展示されている前にはベンチがあって、手に取ったものを、その場で腰を下ろして読むことが出来るのです。
 創作絵本は別として、絵本になる物語は案外良く知られているものです。物語にひかれて読むのではなく、やはり、絵を楽しむものかなあと、自分の嗜好を考えています。
 古典的な良く知られたお話、たとえば、赤頭巾とか、白雪姫、かぐや姫などの絵が、自分の子供のころとずいぶん変わってきました。みんなとても上手で、個性があります。

 ノアの箱舟の物語は、クリスチャンになるずっと以前から知っていましたから、最初は、このような絵本で読んだのかもしれません。
 大きな大きな箱舟を作って、そこにノアさん一家とたくさんの動物たちが入ったあと、神さまがノアのうしろの戸を閉じられた。雨が降り出し、大洪水になり、水かさがしだいに増して、地上が海のようになります。その上にぷかぷか浮いている箱舟のお話しは、子どもには目を瞠るような刺激的なメルヘンです。

 けれども、もともとの「ノアの箱舟」の話はメルヘンではありません。これはとてもシリアスな物語です。
 神さまが増え広がった人間だけでなく、地上のあらゆる生き物を滅ぼすのです。肉なるものと言われていますから、植物は滅ばされる対象ではなかったのです。また、もともと水の中に暮らす魚も除外されたようです。
 とはいえ、滅びの対象になったものは滅びます。神さまが決心されたら、どんなことでもお出来になるのです。

 
 こうして、主は地上のすべての生き物を、人をはじめ、動物、はうもの、空の鳥に至るまで消し去った。それらは、地から消し去られた。ただ、ノアと、彼といっしょに箱舟にいた者たちだけが残った。(創世記7章23章)
 水は、百五十日間、地の上にふえ続けた。(7章24節)

 
 箱舟がどんなに大きかったとしても、閉ざされた箱の中でした。ガラス窓などはありませんでした。酸素がどうなっていたのかなどという問題は、神さまが解決してくださったのでしょう。けれども、まったく外が見えない空間、揺れる箱舟の中、閉じ込められたノアとノアの妻と子どもたちは、どのような気持ちだったでしょう。夜はちゃんと眠れたのでしょうか。神様のご命令どおり積み込んだ、たくさんの食料は喉を通ったでしょうか。 


 昔、宇宙開発が始まったばかりの頃、地球最後の日に、選ばれた人たちがスペースシャトルに乗って宇宙へ出発すると言う話が、まことしやかに書かれていたことがあります。
 宇宙開発が将来の箱舟として考えられていたかどうか、真相はわかりませんが、宇宙船に乗る宇宙飛行士の資質として、「ただの人」は先ず無理だと、いまでも言われています。宇宙に行くまでいろんな訓練をするのです。長期間宇宙空間で仕事をする飛行士は、肉体が壮健なのはもちろんですが、何より、精神的に強いことが求められていると聞きます。狭い空間で、孤独に耐えて、自分をコントロールしてさまざまな仕事をするのです。彼らは、もちろん、宇宙船を支えて地上で働く人たちを信頼しているのです。しかし、究極の不安を克服させるものはなんでしょう。

 

 ノアの一家は、閉じられた箱舟の中で何をしていたでしょう。たぶん、一日中、神に祈っていたのです。
 神を信頼し、神のご命令なら、必ず、いつか洪水は収まり、箱舟から出られる日か来ると信頼して、その時を待っていたのでしょう。


 ふえ続けたアダムの子孫の中で、ノアとその妻と息子たちだけが滅びを免れた理由は、
「正しい人であって、その時代にあっても、全き人であった。ノアは神とともに歩んだ。(6章9節)」からでした。




posted by さとうまさこ at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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