2010年09月30日

Coffee Break38 アブラハムの従順



 アブラムの妻サライは美しい女性だったようですが、うまずめ(子どもを生めない女)でした。それは、子孫、一族が増えていくことが個人としても幸せというような当時の大家族主義社会にあっては、とりわけ大きな欠落でした。財産や成功は子どもに受け継がれてこそ、意味があったからです。

 甥のロトと別れたあと、アブラムはさびしい気持ちがあったことでしょう。子供がいないアブラムは、それまで心のどこかで、甥に財産をゆずることを考えていたかもしれません。
 
 その時、また、主が現れて、アブラムにおおせられたのです。



 わたしは、あなたが見渡しているこの地を、永久にあなたとあなたの子孫に与えよう。(13章15節)

 
 主は、同じことを12章7節でも、言われています。

 アブラムはこの二度の主の言葉を、どのように聞いたのでしょう。
 彼は、二度とも、自分に現れてくださった主のために祭壇を築いて、神に祈ったのです。

 アブラムの物語は、とても長く、ドラマにも作れそうな起伏があります。一族三百十八人を引き連れて、戦争に巻き込まれて虜になった甥とその家族を取り返す、勇猛な戦闘もあります。甥のロトの運命とともに語られる、ソドムとゴモラの滅亡の話も切迫感があります。しかし、全体のテーマは、アブラムが神の救いの計画に召し出され、いかにその一族が用いられていくかに焦点があるのです。
 
 しかし、この時アブラムは自分がそのような「人類の救いの民」の始祖に選ばれたと、知っていたわけではありません。
 ただ、神さまは、すべてをご存知ですから、この地全部をあなたとあなたの子孫に与えよう。と約束されるのです。

 その上、さらに強調されるのです。



 わたしは、あなたの子孫を地のちりのようにならせる。もし人が地のちりを数えることができれば、あなたの子孫をも数えることができよう。(16章)
 立って、その地を縦と横に歩き回りなさい。わたしがあなたに、その地を与えるのだから。」


 アブラムは、口答えも質問もしませんでした。神の言われたとおり、彼は立って行って、天幕を移して、ヘブロンにあるマムレの樫の木のそばに来て住んだ。そして、そこに主のために祭壇を築いた。(18節)のです。

 アブラムは、なによりもまず、主(神)に従順でした。
 



posted by さとうまさこ at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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