2010年10月03日

Coffee Break41 契約 




 神様は四度目、アブラムを祝福されたとき、さすがのアブラムも神さまに質問をしました。すると、神様はカナンの土地を下さる。子孫を空の星のように増やしてその地を与えてくださると、約束してくださいます。
 それを信じたアブラムは、それを彼の義と認められた。のです。
 加えて、
主は仰せられた。
「わたしは、この地をあなたの所有としてあなたに与えるために、カルデヤ人のウルからあなたと連れ出した主である。」


 アブラムは、また、主にお尋ねするのです。

「神、主よ。それが私の所有であることを、どのようにして知ることができましょうか。」


 神様は、三歳の雌牛、三歳の雌ヤギ、三歳の雄羊を、犠牲として捧げるように言われました。

 このあとの場面は、ちょっと怪奇な雰囲気です。
 アブラムは主の命じられたとおり、三頭の動物と山鳩の親子を捧げます。大きな動物を縦に真っ二つに切って向かい合わせに置きました。
 血の臭いを嗅ぎつけて、猛禽が舞い降りてきます。もちろん、当時のことですから、一羽や二羽ではないでしょう。それを追い払うアブラム。太陽は西に落ちて、地は刻一刻と闇が降ってくるのです。
 
 神様への犠牲(のささげ物)を、猛禽に取られまいとするアブラムは、突然睡魔に捉えられ、同時に、「暗黒の恐怖が彼をおそった。」のです。

 この場面、ここまで主を信じてきたアブラムが、しつこく聞きただすことに、主はお怒りになったのかもしれない、とわたしは思います。これまで、主は祭壇を築いたアブラムを喜ばれましたが、ご自分から犠牲を捧げるよう要求されたことはないのですから。


 ここで初めて、神は彼の子孫が増えるということが、具体的にどういうことか明かされるのです。
 それは、アブラムの子孫が四百年にわたって異国で寄留者となり、奴隷となって苦しむ。しかし、神が、そこから多くの財産とともに連れ出してくださる。出エジプトの予告でした。(もちろん、アブラムには「出エジプト」の名前はわかっていません。)
 アブラム自身は、長寿をまっとうして平安の内に死に、先祖のもとに帰っていく。
 


 神が告げておられる間に、日は沈み、暗やみになったとき、そのとき、煙の立つかまどと、燃えているたいまつが、あの切り裂かれたものの間を通り過ぎた。(創世記15章17節) 


 神の現れのクライマックスです。

 神はアブラムと契約を結んで、仰せられるのです。


「わたしはあなたの子孫に、この地を与える。エジプトの川から、あの大川、ユーフラテス川まで。
 ケニ人、ケナズ人、カデモニ人、ヘテ人、ペリジ人、レファム人、エモリ人、カナン人、ギルガシ人、エプス人を。」(18節〜21節)
 


 神様から、これほど具体的に、自分と自分の子孫の将来像を告げられたアブラムの心境に大きな変化が起こったのは、事実でしょう。
 アブラムは、それでも、自分の一番聞きたかったことに、答えていただけませんでした。深い眠りと恐怖の中では、神様の声を恐れを持って聞くばかりだったのです。
 アブラムの一番の疑問、「私には子がありません。」という反問に、神様はまだ、お答えにならなかったのです。


 アブラムは、自分の体験を妻サライに話したことでしょう。
 サライは夫の苦悩を理解しました。子どもが生めない自分を責めたでしょうか。当時の習慣では、妻に子どもが生めない場合、妻は自分の召使を側女として夫に差しだしたようです。妻に子どもがあってさえ、男が妾を持つ一夫多妻の社会でした。

 サライは、自分の召使の女ハガルを夫に差し出しました。ハガルは男の子イシュマエルを産みました。
 
 これが、アブラハム(アブラム)の大きな過ちだったと言う解釈を、本で読んだことがあります。イシュマエルの子孫がアラブ人で、アラブ人は現在イスラム教徒でクリスチャンと対立しているからと言うのが、その理由です。

 しかし、わたしはそうとばかり言えないと思います。
 聖書の神は、全知全能の神様です。アブラムやサライが、どのように振舞うか、すべては織り込み済みだったのではないでしょうか。
 
 神様はハガルから生まれたイシュマエルも祝福されたと、聖書に書かれています。

 イシュマエルは父アブラハムの埋葬にも立ち会いましたし(創世記25章9節)、アブラハムの息子イサク(サラから生まれた息子)の長男エサウは、イシュマイルの娘と結婚しています。(創世記28章9節) 血縁の親戚としての付き合いもあったのです。



posted by さとうまさこ at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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