2010年12月03日

Coffee Break102 かえるの災害





 神はモーセに仰せられた。「パロのもとに行って言え。
 主はこう仰せられます。『わたしの民を行かせ、彼らにわたしに仕えさせるようにせよ。
 もし、あなたが行かせることを拒むなら、見よ。わたしは、あなたの全領土をかえるをもって、打つ。
 かえるがナイルに群がり、上ってきて、あなたの家に入る。あなたの寝室に、あなたの寝台に、あなたの家臣の家に、あなたの民の中に、あなたのかまどに、あなたのこね鉢に、入る。
 こうしてかえるは、あなたとあなたの民とあなたのすべての家臣の上に、はい上がる。』」
        (出エジプト記8章1節~4節)
 


 この主(神)の言葉は、これ以上付け加えるものがないほど、リアルです。神の手の、三番目のしるしと不思議は、かえるをナイルから上がらせて、エジプト中にあふれさせることです。川や野原だけでなく、家の中に入り、寝室に侵入し、寝台に上がり、かまどやこね鉢にまで入り込むと言うのです。
 エジプトで、かえるがどのようなイメージで見られていたかはわかりませんが、日本でも、数が少なければ愛嬌のある生き物です。おたまじゃくしは理科の勉強に、わざわざ飼って観察したりします。これを食べる国もあります。

 けれども、数が多すぎれば、なんでも邪魔になります。
 寝室と台所に侵入し、かまどいっぱいになって火も焚けないのです。こね鉢で麦粉をこねようとしても、かえるが邪魔をしてこねられないのでしょう。
 
 主はモーセに仰せられた。「アロンに言え。 
 あなたの手に杖を持ち、川の上、池の上に差し伸ばし、かえるをエジプトの地に、はい上がらせなさい。」(5節)
 アロンが手をエジプトの水の上に差し伸ばすと、かえるがはい上がって、エジプトの地をおおった。(6節)
 


 両生類のかえるが、足の踏み場もないほどあふれているのです。かえるは跳びますから、家の屋根、木の上、馬や羊の体にも取り付いたでしょう。相当気味の悪い光景です。災害と言っていいでしょう。
 すると、エジプトの呪法師たちも秘術を使って、同じように「かえるをエジプトの地の上にはい上がらせた」のです。

  火事場で、もう一つ火をつけるようなことが出現したのです。エジプト中がパニックになったことでしょう。


 しかし、呪法師たちは、ヘブル人の神に対抗するために、パロに呼ばれているのです。自分たちも同じ不思議なわざができるところを見せなければなりません。
 そんなわけで、これには、パロも音を上げました。

 モーセとアロンを呼び寄せて、「かえるを私と私の民のところから除くように、主に祈れ。そうすれば、私はこの民を行かせる。彼らは主にいけにえをささげることができる。」(8節)と、命じるのです。
 
 モーセが、かえるが断ち切られるように、あなたとあなたの家とあなたの家臣の為に、いつ祈ったらいいでしょうか。とパロに訊ねると、パロは「あす」と言います。

 モーセは、こことばかり念を押します。
「あなたのことばどおりになりますように。私たちの神、主のような方がほかにいないことを、あなたが知るためです。」(10節)

 モーセが主に向かって叫ぶと、主は聞き入れてくださって、かえるは家と庭と畑から死に絶えたのです。
 
 ところが、パロは息つく暇のできたのを見て、強情になり、彼らの言うことを聞き入れなかった。主の言われたとおりである。(15節)

 結果、主はモーセを呼ばれ、三番めの災害を、エジプトにもたらされるよう命じられるのです。。

註、一般に10の奇跡と呼ばれるものは、ナイルが血に変わるところから始まります。
   その前に杖が蛇に変わるしるしがありますが、これは、プロローグでしょう。



posted by さとうまさこ at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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