2010年12月21日

Coffee Break120  モーセのしゅうと(出エジプト記18章)




 さて、アマレクとの戦いに勝ったモーセのところに、モーセのしゅうとイテロが、娘チッポラ(モーセの妻)と二人の孫(モーセの息子)を連れてきたのです。
 イテロはミディアンの地で、祭司をしていました。彼は辺境の少数部族の人で、彼が祀っている神は、イスラエル人の信じている神ではありません。いわゆる異教の神です。
 イテロはエジプト人を殺して砂漠に逃げ、放浪していたモーセに、娘チッポラを妻として与え、モーセは、イテロの羊を飼って、神から召命を受けるまでの四十年間を過ごしたのです。

 イテロは、イスラエルの神が、どのようにしてエジプトからイスラエル人を連れ出し、砂漠で養って下さったかを聞いていました。
 モーセに会って、あらためて噂を確かめ、主がしてくださった良いことの数々を喜びました。

 彼は、異教の祭司ではありましたが、イスラエルの神をほんとうの神と認め、「主はほむべきかな。いまこそ、私は主があらゆる神の中で一番偉大なことを知りました」と言いました。そして、持ってきた羊をいけにえとして神にささげ、その前で、モーセやイスラエルの長老たちと食事をしました。


 翌日、イテロは大勢の民を指導しているモーセの姿を見ました。

 モーセの仕事は大変ハードでした。神様と民の間に立って、神様とお話しするだけでなく、身近に起こるこまごました民の問題をひとつひとつみんな聞いて、裁き、解決しようとしていたのです。
 民がモーセのもとに列をなして、朝から晩まで訴えているのを見て、イテロは、モーセに忠告しました。
「なぜ、ぜんぶ、ひとりで裁こうとするのか。そんなことは不可能だ。あなたが疲れて倒れてしまう。神を恐れる力のある人をリーダーに選びなさい。民を十人、五十人、百人、千人とまとめて、それぞれ十人の長、五十人の長、百人の長、千人の長を置いて、小さなことはみんな、その人たちに任せなさい。大きな問題だけあなたが裁きなさい」と、知恵をつけたのです。


 モーセはさっそく、イテロのアドバイスを聞き入れました。そうすると、物事の解決が早くなり、モーセも楽になりました。

 組織のトップが、すべての問題をひとりで解決するなど不可能なことは、今から考えると当たり前のように見えます。しかし、イスラエルの民は長い間奴隷生活をしていたので、効率の良いピラミッド型の社会組織をもっていませんでした。神の声を聞くモーセに、何もかも依存していたのです。

 イテロは、辺境の地の少数部族の祭司でしたが、知恵のある人だったのでしょう。むしろ、イスラエル人でなかったから、物事が客観的に見えたのかもしれません。

 アブラハム・イサク・ヤコブの神(イスラエルの神)は、イスラエル人の神への叛きにはしばしば怒りを発して、きびしく罰するようなこともありました。半面、外国人や異教徒であっても、神を恐れる敬虔な人、愛のある者、年長者、知恵のある者、力のある者など、時に応じて神様の御用のために、用いておられます。
 聖書を読んでいくと、「わたしはある」と自己紹介された天地創造の神は、とても大きく、ふところの深い方で、真実な者を用いられる方であると気がつきます。

 じっさい、このようにして何十万人の人を組織できたことは、画期的でした。
 この後、神様は、イスラエルの民に、神との契約をお与えになるのです。




 
 
 
posted by さとうまさこ at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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