2011年04月02日

Coffee Break219 レビ族の相続財産(民数記18章) 




 コラたちは、モーセとアロンの近親でした──従兄弟だと考えることもできます。(参照・レビ族の系図──出エジプト6章16節〜20節)
 近親であるだけに、モーセとアロンの支配に我慢がならなかったのかもしれません。その上、祭司には、ささげ物ものから取り分けられた魅力的な「報酬」がありました。それらのささげ物からの報酬は、聖なるものであるために、たくさんあった場合も祭司とその家族が独占的に食べなければいけないというような、規定もあります。(Coffee Break177)
 これらの規程の結果、当時の非常に貧しいイスラエルの民の間で、最上の肉が食べられる立場の祭司たちを、うらやむ人たちがいたのも、ありうることではないでしょうか。


☆☆☆☆

「あなたと、あなたとともにいるあなたの子たちと、あなたの父の家の者たちは、聖所にかかわる咎を負わなければならない。そしてあなたと、あなたとともにいるあなたの子たちが、あなたの祭司職にかかわる咎を負わなければならない。(民数記18章1節)

 しかし、あなたの父祖の部族であるレビ族のあなたの身内の者たちも、あなたに近づけよ。彼らがあなたに配属され、あかしの天幕の前で、あなたと、あなたとともにいるあなたの子たちに仕えるためである。(2節)


 民数記18章では、祭祀に関わる祭司とそれを助けるレビ人の役割がもう一度、取り上げられています。
 また、奉仕にかかわるレビ人の報酬について、これまでになく、詳しく記されています。

 わたしは(主・神)今、レビ族には、彼らが会見の天幕の奉仕をするその奉仕に報いて、イスラエルのうちの十分の一をみな、相続財産として与える。(21節)
 
これからはもう、イスラエル人は会見の天幕に近づいてはならない。彼らが罪を得て死ぬことがないためである。(22節)

 レビ人だけが会見の天幕の奉仕をすることができる。ほかの者は咎を負う。これは代々にわたる永遠のおきてである。彼らはイスラエルの人の中にあって相続地をもってはならない。(23節)

 それは、イスラエル人が、奉納物として主に供える十分の一を、わたしは彼らの相続財産としてレビ人に与えるからである。それゆえわたしは彼らがイスラエル人の中で相続地をもってはならないと、彼らに言ったのである。」(24節)
 


 これらの規程が、さきのコラたちの事件から、どれくらいの時間の隔たりがあるのか、正確にはわかりません。ただ、この規程で、アロン一族と一般のレビ人との役割が、さらに、くっきりしたものになりました。また、レビ人以外のものが、幕屋に近づくことが厳禁されていますから、コラの事件の教訓が、このような規程に反映されたものと見えます。

 とくに、レビ族は、将来カナンに入った時、相続地がないことになっていましたから、代わりの報酬を、ここではっきりと打ち出しています。
 国家のシステムの中枢・幕屋で仕事をし、奉納物の十分の一を永久に与えられたのです。レビ人は今で言う、公務員的な立場になったと言えます。それも、世襲の公務員です。
 
 もっとも、彼らも、彼らのその報酬の中から、主・神に供え物をしなければなりませんでした。

 主はモーセに仰せられた。(25節)
「あなたはレビ人に告げて言わなければならない。
 わたしがあなたがたに相続財産として与えた十分の一を、イスラエル人から受け取るとき、あなたがたはその十分の一の十分の一を、主への奉納物として供えなさい。」(26節)
 

 こうして、祭祀制度と神政政治国家の足固めが、着々と進んでいくのです。



posted by さとうまさこ at 04:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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