2011年07月04日

Coffee Break305 民が王制を望むとき(申命記17章14節〜20節)




 あなたの神、主があなたに与えようとしておられる地に入って行って、それを占領し、そこに住むようになったとき、あなたが、「回りのすべての国々と同じく、私も自分の上に王を立てたい」と言うなら、(申命記17章14節)

あなたの神、主の選ぶものを、必ず、あなたの上に王として立てなければならない。あなたの同胞の中から、あなたの上に王を立てなければならない。同胞でもない外国人を、あなたの上に立てることはできない。(15節)


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 イスラエルは神聖政治国家でした。
 神様の強力な後押しで奴隷状態から導き出され、民族としてまとまり、神様が末永くイスラエル民族を後押ししてくださることを、シナイで契約を結んで示してくださいました。
 神様をおそれ、礼拝し、その御声に聞き従い、右にも左にもそれず間違いを犯さなければ、約束の地を勝ち取り、祝福されるはずでした。

 しかし、神を恐れ、聞き従うことは容易なことではありませんでした。
 神聖政治体制の下では、神様の御意向を聞くことが何より大切ですが、神様と民を取り次ぐ祭司も、さまざまな厳しい条件の中から選ばれたにもかかわらず、いろいろと欠けがありました。そのため、必ずしも神の声をきちんと取り次ぐことができませんでした。

 神様の声を受けるもう一つの方法は預言者を通じたものですが、モーセほどの大きな預言者は、その後、サムエルが現れるまで待たなければなりませんでした。

 サムエルはイスラエルの民を、主に帰らせ、イスラエルをよく治め、さばき、ペリシテ人の攻撃を撃退してイスラエルに平和をもたらした偉大な預言者でした。
 あいにく、サムエルの息子たちは、不肖の子で、わいろを取ったり、利得を追い求め、さばきを曲げていました。

 モーセが申命記17章で将来の王擁立について預言をしてから、約四百年後のことでした。

 サムエルが年老いたとき、イスラエルの長老たちがサムエルのところにやってきて、言いました。

「今や、あなたはお年を召され、あなたのご子息たちは、あなたの道を歩みません。どうか今、ほかのすべての国民のように、私たちを裁く王を立ててください。」(Tサムエル記8章5節)

 神聖政治体制こそ、イスラエルのあるべき姿でしたから、サムエルは民のこのような声を気に入りませんでした。それで、神にお答えを祈り求めました。
 
 主はサムエルに仰せられた。「この民があなたに言うとおりに、民の声を聞きいれよ。それはあなたを退けたのではなく、彼らを治めているこのわたしを退けたのであるから。」(7節)が、お答えでした。
 

 この後、イスラエル最初の王サウルが選ばれていくのです。


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 王は、自分のために決して馬を多くふやしてはならない。馬を増やすためだといって、民をエジプトに帰らせてはならない。「二度とこの道を帰ってはならない」と主はあなたがたに言われた。(申命記17章16節)

 多くの妻をもってはならない。心をそらせてはならない。自分のために金銀を非常に多くふやしてはならない。(17節)



 いま、完結した聖書を読む私たちは、このようなモーセの戒めが、じっさいには守られなかったのを知っています。
 サウルの次にサムエルから油をそそがれ王となったダビデは、間違いを犯しながらも、神を恐れ神の声に聞き従う信仰の人でした。
 その子ソロモンは、父の遺志を継いで神殿を建て、また、すぐれた知恵と政治手腕でイスラエルに空前の繁栄をもたらした名君でした。しかし、彼は、自分のために馬を集め、妻七百人妾三百人をもち、その後のイスラエルの衰退の原因を作ったのです。

 南王国ユダと北王国イスラエルとに分裂したイスラエルの歴史は、苦難と混迷をきわめていくのです。神の救いのご計画は、そのような中にも前進していました。






posted by さとうまさこ at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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