2011年07月25日

Coffee Break327 食物禁忌と律法の成就(使徒の働き10章11章、マタイ5章17節)



 
 律法の食物禁忌は、イエス様の時代にも、厳格に守られていました。
 ところが、興味深いことに、新約聖書「使徒の働き」には、律法が定めた食物禁忌を、神ご自身が廃止されたかのような記述があります。


 ペテロは祈りをするために屋上に上った。昼の十二時ごろであった。(使徒の働き10章9節)

 すると彼は非常に空腹を覚え、食事をしたくなった。ところが、食事の用意がされている間に、彼はうっとりと夢ごこちになった。(10節)

 見ると、天が開けており、大きな敷布のような入れ物が、四隅につるされて地上に降りて来た。(11節)

 その中には、地上のあらゆる種類の四つ足の動物や、はうもの、また、空の鳥などがいた。(12節)

 そして、彼に、「ペテロ。さあ、ほふって食べなさい」と言う声が聞こえた。(13節)

 しかし、ペテロは言った。「主よ。それはできません。私はまだ一度も、きよくない物や汚れた物を食べたことがありません。」(14節)

 すると、再び声があって、彼にこう言った。「神がきよめた物を、きよくないと言ってはならない。」(15節)

 こんなことが三回あって後、その入れ物はすぐ天に引き上げられた。(16章)



 これは、ペテロが見た幻です。天からつるされてきた敷布には、地上のあらゆる種類の四つ足の動物やはうもの、空の鳥がいたというのです。食物規程で見るように、当時は、食べてはいけない動物は非常に多かったのです。ですから、そこには、きよくない物、けがれた物がたくさんあったのでしょう。

 レビ記から千五百年も経った新約の時代に、ペテロも、また、しっかりと律法の食物規程を守っていたようです。

 布が引き上げられたので、ペテロは「食物規程」に触れるものは食べずにすんだのです。しかし、神様がペテロに、そのような幻をお見せになったのは、大きな目的があったのです。

 
 ☆☆☆☆
 
 ペテロが幻を見たころ、ローマ人の百人隊長コルネリオという人の部下が三人、彼を訪問してくるところでした。コルネリオは異邦人でしたが、ユダヤ教の神をおそれかしこみ、ユダヤ人に施しをするような人でした。彼のところに、御使いが現れて、ヨッパにいるペテロという者を招きなさいと指示したのです。

 ペテロはコルネリオの家に行きました。コルネリオは御使いの話をしました。
 ペテロは、イエス・キリストのことを、そこに集まっていたおおぜいの人たちに宣ベ伝えました。
 すると、集まってみことばに耳を傾けていた大勢の人に聖霊がお下りになって、みんなが異言で話し始めたのです。そこで、ペテロは、彼らにイエス・キリストの御名によってパプテスマを受けさせたのです。

 後日、エルサレムにもどったペテロは、彼が異邦人の家に招かれて行ったこと、異邦人といっしょに食事をしたことなどで、ユダヤ人の信者仲間から非難を受けました。
 ペテロは彼らに「きよくない食べ物の幻」「コルネリオに御使いが現れたいきさつ」「コルネリオの一家としもべたちに聖霊がお下りになり、彼らが異言を話したこと」などを語りました。

 
 人々はこれを聞いて沈黙し、「それでは、神は、いのちに至る悔い改めを異邦人にもお与えになったのだ」と言って、神をほめたたえた。(使徒の働き11章18節)

 ペトロが見た幻は、異邦人もユダヤ人も分け隔てなく、神の救いを受けることができるという意味だったのです。こうして、キリストの救いが異邦人にも広まっていくのです。
 
 「わたしが来たのは律法や預言者を廃棄するためだと思ってはなりません。廃棄するためではなく、成就するために来たのです。」(マタイの福音書5章17節)

 これは、イエス様のお言葉ですが、「律法の成就」とは、まさにユダヤ人にも異邦人にも分け隔てなく「神の救い」がもたらされることだったのですね。








posted by さとうまさこ at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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