2010年10月10日

Coffee Break48 アブラハムからイサクへ




 サラの一生は百二十七年でした。
 アブラハムはヘテ人から、マムレに面するマクベラある畑地とそのほら穴を買い、サラをその中に葬りました。

 主が、アブラハムをあらゆる面で祝福しておられたので、アブラハムの財産はますます増え、平安で豊かな老後を迎えていました。気がかりは息子イサクの結婚問題だけでした。
 当時の社会習慣から、アブラハムは息子を同じ氏族の娘と結婚させたいと思っていました。つまり、アブラハムの父テラにつながる一族です。

 アブラハムがベエル・シェバに住み着いた頃、アブラハムは親戚の消息を伝え聞きました。
「ミルカもまた、あなたの兄弟ナホルに子どもを産みました。」(22章20節)
 ミルカとはアブラハムのすぐ下の弟、ナホルの妻です。アブラハムは、もともと父テラ、ふたりの弟ナホルとハラン、その一族といっしょに、メソポタミアのカルデアのウルで暮らしていました。そのとき、すでに、下の弟ハランは死んだのですが、息子ロトと娘ミルカを残しました。

 その後、テラの一家は、カルデアのウルから出て、ハラン(アブラムの兄弟ハランと同じ名前)の地に出てきたのです。

 アブラムの父テラが死んだとき、主がアブラムに現れてつぎのように仰せられたのは、すでにご存知のとおりです。。



「あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。」(創世記12章1節)

 アブラハムの召命の箇所ですが(Coffee Break34をご覧下さい)、そこでアブラムは、ロト、妻のサライを連れ、同族の者たちと別れてカナンに向けて旅立ったのです。

 系図を見るとアブラハムの弟ナホルとミルカは伯父、姪の関係です。当時はそのような結婚も許されていたのでしょう。日本でも古代には例がないわけではありません。そのナホルとミルカの間にできた八人の息子の一人ベトエルにリベカという娘が生まれたと、伝わってきたわけです。
 ペエル・シェバは、地図で見ると、死海の南端の西側、地中海との中間くらいの位置になります。一方、当時、アブラハムの弟ナホルの一族の住んでいるハランはユーフラテス川の上流、北西メソポタミアの町ですから、アブラハムのいるペエル・シェバからは八百キロほども北に旅する距離でした。それでも、アブラハムは、イサクのために同族の娘をめとりたいと思いました。



 そのころ、アブラハムは、自分の全財産を管理している家の最年長のしもべに、こう言った。「あなたの手をわたしの腿の下に入れてくれ。(24章2節)
 私はあなたに、天の神地の神である主にかけて誓わせる。私がいっしょに住んでいるカナン人の娘の中から、私の息子の妻をめとってはならない。(3節)
 あなたは私の生まれ故郷に行き、私の息子イサクのために妻を迎えなさい。」(4節)
 
 しもべは彼に言った。「もしかして、その女の人が、私についてこの国へ来ようとしない場合、お子をあなたの出身地に連れ戻さなければなりませんか。」
 
 アブラハムは彼に言った。「私の息子をあそこに連れ帰らないように、気を付けなさい。(6節)
 私を、私の父の家、私の生まれ故郷から連れ出し、私に誓って、『あなたの子孫にこの地を与える』と約束して仰せられた天の神、主はみ使いをあなたの前に遣わされる。あなたは、あそこで私の息子のために妻を迎えなさい。(7節)
 もし、その女があなたについてこようとしないなら、あなたは、この私との誓いから解かれる。ただし、私の息子をあそこへ連れ帰ってはならない。」(8節)


 郵便や電話といった(もちろんEメールなんて!)通信手段がない時代のことですから、ずいぶん、不確かな嫁探しだと、今の私たちには思えます。アブラムハムとしもべとの誓いでは、目的の娘がリベカであると明確には述べられていないのですが、アブラハムの念頭では、甥ベトエル(イサクのいとこ)の娘に当たるリベカは、イサクの嫁の一番候補だったのでしょう。

 しもべは十頭のらくだと、主人のあらゆる貴重な品々をもって出かけました。花嫁になる娘に贈る品々です。とうぜん、何十人ものキャラバンだったでしょうが、神が先導してくださるとの信仰による旅でした。
 主がイサクに、同族の娘を与えてくださるおつもりなら、少々の困難があってもそれは実現する!

 ここでも、アブラハムとしもべたちは、彼らの神、主を信頼したのです。



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posted by さとうまさこ at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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