2010年12月07日

Coffee Break106 パロの強情




 いなごの災害と聞いて、どんなイメージをもたれるでしょう。昆虫を虫カゴで飼う感覚では、あんな小さな虫が災害を起こすなんて信じられません。
 いなごは日本では、佃煮になったりもします。私もいただいて食べたことがあります。けれども、良い殺虫剤がなかった昔には、稲を喰い荒らすことから恐れられていたのです。

 卵から孵化してわずか四〜七週間ほどで成虫になり、異常発生のときは、最大50キロ平方もの群れをつくり、飛んで、一晩で五百キロ以上移動するというのですから、もはや虫とも言えません。
 
 空が真っ暗になるほどの群れに、エジプトの人々も恐れをなしたのでしょう。


「もう、ヘブル人たちを行かせてください」という家臣の進言で、パロもその気になったのです。モーセとアロンを呼び返して言いました。
「行け。おまえたちの神、主に仕えよ。だが、いったいだれが行くのか。」(出エジプト記10章8節)
 モーセは答えた。「私たちは若いものや年寄りも連れて行きます。息子や娘も、羊の群れも牛の群れも連れて行きます。私たちは主の祭りをするのですから。」(9節) 


 ところが、これを聞いたパロは、怒り出しました。全員を行かせたりはしない。そんなことをしたら、ひどいことになるぞ。行くなら壮年の男だけにしろと、逆に脅しに掛かります。

 主はモーセに仰せられました。
「あなたの手をエジプトの上に差し伸ばせ。」
 それから、東風が終日終夜吹き荒れ、それに乗って、いなごの大群が押し寄せたのです。

 いなごは、雹のあと、エジプトにわずかに残っていた野の草や木の実を食い尽くしていきます。
 パロは、急いでモーセとアロンを呼び出して、言いました。
「わたしはおまえたちの神、主に対して罪を犯した。今一度だけ許してくれ。」


☆☆☆☆


 ちなみに、旧約聖書では、いなごは食べても良い虫に上げられています。(レビ記11章22節)

 モーセが神に祈って、いなごがエジプトから一匹もいなくなると、パロはまたしても気が変わりました。
 それで、主はモーセに命じられました。


「あなたの手を天に向けて差し伸べ、やみがエジプトの地の上に来て、やみに触れるほどにせよ。」(10章21節)


 エジプト中は真っ暗になりました。しかし、イスラエル人の住む地域には、「ひかりがあった」のです。
 パロは、モーセとアロンを呼んで、「行け」と言いましたが、今度も条件付でした。
「子どもたちはいっしょに行ってもよいが、羊や牛は置いていけ」と言うのです。

 モーセは、羊や牛は、全焼のいけにえになるのですから、全部連れて行きます。どの羊と牛が良いかは、その時になってみないと、わからないからです、とパロの要求を突っぱねます。
 パロはそれを聞くと、機嫌を損ねて、モーセとアロンに命じました。

「私のところから出て行け。私の顔を二度と見ないように気を付けろ。おまえがわたしの顔を見たら、その日に、おまえは死ななければならない。」(28節)
 モーセは言った。「結構です。私はもう二度とあなたの顔を見ません。」(29節)


 しかし、主はもう一つ、わざわいを用意していたのです。



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posted by さとうまさこ at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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