2011年02月10日

Coffee Break169 性に関する禁忌(レビ記18章) 




 レビ記18章は、性的関係における禁忌です。
 人間の食欲は無条件のものです。たとえ、その人が一日中動かなくても、病気であっても、若くても老いていても、なんらの栄養をからだに取り込まないでは生きていけません。

 性欲は、もう一つの生存本能です。子孫を残したいと言うのは本能ですから、性欲を無視したり、頭ごなしに押さえつけたりできるものではありません。
 とくに、人間の場合、動物と違って、発情期(繁殖期)もなく、遺伝子によってプログラムされた性行動の規制もゆるやかです。
 これは、人間だけは、子孫を残すと言う動物的使命以上のものを楽しみ、深い交わりができるように、神様が特別に下さったものです。
 ただ、人の罪の性質が、神様のみこころを逸脱することが多いのです。昔から、どの国や文化でも、性欲をコントロールするのは、大きな課題でした。


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 あなたがたのうち、だれも、自分の肉親の女に近づいて、これを犯してはならない。わたしは主である。(6節)
 父をはずかしめること、すなわちあなたの母を犯すことをしてはならない。彼女はあなたの母であるから、彼女を犯してはならない。(7節)
 あなたの父の妻を犯してはならない。それはあなたの父をはずかしめることである。(8節)
 あなたの姉妹は、あなたの父の娘でも、母の娘でも、あるいは家で生まれた女でも、外で生まれた女でも、犯してはならない。(9節)


 このあと、あなたの息子の娘、娘の娘──孫娘──を犯してはならない。(10節) あなたの父の妻があなたの父に産んだ娘──異母姉妹を犯してはならない。(11節) あなたの父の姉妹(12節) 母の姉妹を犯してはならない。(13節)──叔母、伯母との姦淫の禁止。
おじの妻(父の兄弟の妻)に近づいてはならない(14節) 息子の妻──嫁を犯してはならない。(15節) 兄弟の妻──兄嫁、弟嫁、つまり義理の姉妹を犯してはならない。それはあなたの兄弟をはずかしめることだからである。(16節)
 あなたは妻になる女性の娘を犯してはならない。その女の息子の娘、あるいはその娘の娘をめとって、これを犯してはならない。(17節)
 妻の存命中に、その姉妹にあたる女をめとり、その女を犯してはならない。(18節)

 月のさわり(月経)で汚れている女との交わりを禁じ、(19節)、 隣人の妻と寝ることを禁じています。(20節)
 また、こどもをモレク(と言われる神──偶像神)に、いけにえとしてささげることへの禁止。これは、イスラエルの民を救ってくださった天地創造の神との結婚を壊す、姦淫行為とみられたのです。
 さらに、男同士で寝ること(同性愛)の禁止。(22節)獣との交わりの禁止が挙げられています。この獣との交わりは、男だけでなく、女にも戒めとして与えられています。(23節)


 これらの禁忌を見ると、その数の多さに驚きます。近親相姦が、いまわしい行為であるのはいうまでもありません。
 しかし、一見血のつながりのない兄弟の妻、隣人の妻、父の愛人との関係などは、古くから小説の題材にさえなってきたものです。これらのタブーの多くは、時代を通じ、場所を問わず、侵されてきたことに気がつくのです。

 創世記には、イサクの息子ヤコブが、自分の意思ではなかったとはいえ、姉妹である二人の女性を妻に娶っています。(創世記29章21節〜28節)  また、ヤコブの息子が、父親の妻の一人と姦淫を犯しています。(創世記35章22節)
 ヤコブ息子のユダは、これも策略にかかったとはいえ、嫁と関係をもってしまいます。(創世記38章)
 サムエル記の時代には、ダビデの息子アムノンが、美しい異母妹タマルを犯してしまいます。(Uサムエル記13章)

 
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 私たちは、いま、とても進歩した世の中に生きていると、思っていないでしょうか。
 パソコンや電子機器は言うに及ばず、私たちがいま享受している文明の機器のすべて、電気やガスや水道設備、交通通信手段のすべてがない時代の中東の人たちより、はるかに、文化的に高く、知的に洗練されている。政治は民主主義で、人権は保障されていて、公正な裁判が受けられて、高い教育と医療技術の恩恵にあずかっている・・・と。

 確かに、そのとおりかもしれませんが、性に関するレビ記の禁忌は、その多くが、今も必要と思われないでしょうか。

 私たちは、歴史的に、かつてなかったほど大規模に、さまざまなメディアを使って性的情報が垂れ流され、「欲情をもって女(男)を見る」よう人々をそそのかしている時代に生きています。

 
 今こそ、ノアの洪水のあとに、「わたしは、けっして再び人のゆえに、この地をのろうことはすまい。」(創世記8章21節)と、おっしゃった神様の、人間への憐れみの心を、思い起こす時ではないでしょうか。





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posted by さとうまさこ at 04:00| Comment(1) | TrackBack(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめて読みました。
けっこうおもしろい。
”戒め”、今の自分の行動基準で通用してます。
と言う事は、
人間の基準2000年、一千万年変わらず。
Posted by siga kuninori at 2011年02月13日 01:20
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