2011年03月07日

Coffee Break194 民数記・人口調査(民数記1章1節〜16節)

 


 
 創世記、出エジプト記、レビ記の次、モーセ五書の四番目におかれたのが、民数記です。
 民数記の書き出しは、次の通りです。

 人々がエジプトの国を出て二年目の第二月の一日に、主はシナイの荒野の会見の天幕でモーセに告げて仰せられた。(民数記1章1節)
 イスラエル人の全会衆を、氏族ごとに父祖の家ごとに調べ、すべての男子の名をひとりひとり数えて人口調査をせよ。(2節)


 奴隷だったイスラエルの民をエジプトから連れ出された神、主は、彼らに十戒にともなう契約をお与えになり、神権政治国家における神と民との永続的で強い絆のため、幕屋、祭司、祭祀儀礼、律法を定められました。
 幕屋が建ったのは、エジプトの国を出て二年目の第一の月の一日のことでした(出エジプト記40章17節)
 同時に、レビ記に書かれている祭祀と律法に関わる命令がありました。もう一度、整理しておきましょう。
●ささげ物規程 全焼のささげ物、和解のささげ物、穀物のささげ物、罪のためのささげ物、償いのささげ物の詳細な規程です。(レビ記1章〜7章)
●祭司の任職をふくめた祭祀儀礼 (レビ記8章〜10章)
●(きよ)いものと汚(けが)れたもの (レビ記11章〜15章)
●さまざまな律法、罪に当たる行為、規制と処罰(レビ記17章〜26章) 


 時系列を追うと、この一月後、上記の人口調査が命じられるのです。民数記というタイトルは、イスラエルの民の人口調査を神が命じられたことに由来しています。

 また部族ごとにひとりずつ、父祖の家のかしらである者が、あなたがたとともにいなければならない。(民数記1章4節)
 あなたがたの助手となるはずの者の名は次のとおりである。(5節)
 

 つづいて、ルベン、シメオン、ユダ、イッサカル、ゼブルン、ヨセフ(エフライム、マナセ)、ベニヤミン、ダン、アシェル、ガド、ナフタリの名前が挙がってきます。
 これらは、アブラハムの孫・ヤコブの息子たちの名です。イスラエルの十二部族と言われるのは、このヤコブの息子たちを父祖とする者のことです。ただし、ここにはレビの名前がありません。レビ族は祭司と幕屋での奉仕に関わるために、先に、神の命令で聖別(取り分けられること)されたからです。代わりに、ヨセフの二人の息子が部族を作ったので、結果的には十二部族となりました。
 

☆☆☆☆

 レビ記から民数記に入る前に、イスラエルの十二部族についておさらいをしておきましょう。

 イスラエル民族の始りはアブラハムです。アブラハムはイスラエル民族の始祖、または父祖と呼ばれます。アブラハムはノアの洪水で有名なノアの長男セムの直系の子孫です。ノアはアダムとエバの子孫です。
 
 メソポタミアのウルにいたアブラハムは、父テラや兄弟たちとハランという場所に移住して、住んでいました。その時、聖書の神(天地を創造された神)がアブラハムに声をお掛けになり、カナン方面に行くよう命じられました。これを、アブラハムの召命と言います。
 神はアブラハムを召し出されるに当たって、約束してくださいました。

 あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。(創世記12章1節)
 そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる。(2節)
 あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。
 地上のすべての民族は、あなたによって祝福される。(3節)


 この時、アブラハムは約束をいただいたものの、約束の地がどの場所か、大いなる国民になることがどういう意味か、まして、地上のすべての民族が、あなたによって祝福されるのがどのようなことか、知りえませんでした。彼は、ただ神の召しに従ったのです。

 曲折はありましたが、アブラハムは息子イサクを得て、イサクからヤコブが生まれ、ヤコブから十二人の息子が生まれるのです。このヤコブが、神から「イスラエル」と言う名前をいただき、以後、ヤコブの子孫がイスラエルと呼ばれます。
 ヤコブの十二人の息子のひとりヨセフがエジプトに売られ、そこで宰相(総理大臣)になりました。のちに、イスラエル一族が飢饉に苦しんでいるとき、ヨセフは父ヤコブと兄弟11人および、一族を迎え入れるのです。

 四百年後、エジプトにおけるイスラエルの一族は、数こそ男子だけで六十万といわれるほどに増えていましたが、身分は奴隷に堕ちていました。そこで、彼らが苦しんで、彼らの始祖の神、アブラハムの神、イサクの 神、ヤコブの神に助けを求めて叫び、神がそれにおこたえになって、民を解放させるためにモーセを召し出されたのです。 それが、出エジプトの始りでした。

☆☆☆☆


 ともあれ、出エジプトを果たして、シナイまでやってきました。いよいよ、民を整え、軍団を作る段階に入りました。そこで民を組織し、人口調査を行います。そのリーダーたちを、十二部族ごとに一人選んで、モーセとアロンの助手にすることになりました。

 カナンへの出発に向けて、準備が着々と進んでいました。




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posted by さとうまさこ at 04:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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