2011年04月04日

Coffee Break221 エドム(民数記20章14節〜24節)




 エドムは、イサクの双子の息子の一人エサウの領地でした。
 覚えておられるでしょうか。イサクの妻リベカがみごもったとき、双子が母の胎で争ったというのです。あまりの苦痛に、リベカが主の託宣を求めると、弟が兄を支配すると言われました。(創世記25章23節)
 生まれた双子は、二卵性双生児だったのでしょうか。外見も性格も対照的でした。野性的で、今で言うアスリートタイプだったエサウ。母親のそばで家事を手伝い、性格的にはよく気がつき、あれこれたくらむようなヤコブ。エサウは父イサクのお気に入りで、ヤコブはリベカに愛されるマザコン息子でした。
 
 ヤコブは母親と協同して、兄から長子の権利と跡継ぎの祝福を奪い取り、エサウは結局、イサクやリベカの元を離れて、エドムに住んだのです。エドムで大きな族長になったエサウは、そのままエドムの支配者になりました。

 ですから、エドムとイスラエルは、まるっきりの異民族ではないのですが、五百年昔の先祖の、兄弟のつながりは、とうぜん他人も同然です。


☆☆☆☆

 いま、私たちが地図で見るかぎり、カディシュからまっすぐ北上すると、すぐにカナンです。しかし、そのためには山地を通らなければならないからでしょうか。モーセたちは、エドムの領土の真ん中を通っている通商路を通過して、カナンに向かおうと思いました。
 そして、エドムの王に使いを送るのです。


「あなたの兄弟、イスラエルはこう申します。あなたは私たちに降りかかったすべての困難をご存知です。(民数記20章14節)
 私たちの先祖たちはエジプトに下り、私たちはエジプトに長年住んでいました。しかしエジプトは私たちや先祖たちを、虐待しました。(15節)
 そこで、私たちが主に叫ぶと、主は私たちの声を聞いて、ひとりの御使いを遣わし、私たちをエジプトから連れ出されました。今、私たちはあなたの領土の境にある町、カデシュにおります。(16節)
 どうか、あなたの国を通らせてください。私たちは畑もぶどう畑も通りません。井戸の水も飲みません。私たちは王の道を行き、あなたの領土を通過するまでは右にも左にも曲がりません。」(17節)


 ここで言われている王の道とは、シリヤのダマスコからヨルダン川東岸のエドムの領内を通過してアカバ湾に至り、エジプトに向かう重要な通商路で、地中海に沿った「海の道」と対をなすものだったのです。(岩波書店刊、旧約聖書V注釈)

 シリヤからエジプトへ旅する旅人や商人、ときには軍隊が通過する「公道」だったのでしょう。

 しかし、エドムはモーセに言った。「私のところを通ってはならない。さもないと、私は剣をもっておまえを迎え撃とう。」(18節)

 イスラエル人は重ねて言います。

 「私たちは公道を上って行きます。私たちと私たちの家畜があなたの水を飲むことがあれば、その代価を払います。ただ、歩いて通り過ぎるだけです。」(19節)

 しかし、エドムは、「通ってはならない」と言って、強力な大軍勢を率いて彼らを迎え撃つために出てきた。(20節)


 エドムの領内にある公道を通過するのを拒まれたイスラエルの民は、エドムの領土の外側を迂回して、北進することにしました。

 この途中のホル山の近くに来たとき、主がモーセとアロンに仰せになるのです。
「アロンは民に加えられる。約束の地に入ることはできない。」(24節)

 エジプトからモーセを助けて、はるばる民を率いてきたアロンも、いよいよ死ぬべきときが近づきました。




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posted by さとうまさこ at 04:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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