2011年04月10日

Coffee Break227 バラムのろば1(民数記22章)




 聖書の神様は、ふしぎな方です。天地万物を創造された全知全能の神様に対して失礼かもしれませんが、神にできないことは、ほんとうに何もない! じっさい、聖書を読んでいると、神様が、私たちの世界に働かれる方法の多様さに驚かされます。厳しいだけでなく、愛に満ち、シリアスなばかりでなく、ユーモアもお持ちだと、改めて考えるのです。

 ヨナ書をご存知でしょうか。旧約聖書の32番目の書物です。預言書に分類されています。内容を忘れても、大きなお魚の胃袋で、三日三晩いたヨナの話と言えば、思い出す方もいるでしょう。ノアの箱舟、バベルの塔などとともに、印象的な挿絵つきで、子どもの本にも紹介されています。

 同じように、民数記22章の「バラムのろば」は、とてもひきつけられる話です。人には見えなかった神の使いが、ろばの目には見えて、しかも、そのろばが、神によって口を聞くものとされるのです。
 
☆☆☆☆


 さて、イスラエルは、エモリ人の王シホンとパシャンの王オグとの戦いに勝ちました。エジプトから出てきたばかりの頃、荒野に住むアマレク人と苦戦しながら勝った(出エジプト記17章8節〜16節)頃と比べて、快勝といえる結果でした。荒野での四十年の苦難は、イスラエルを国家と呼べるだけの力強い組織に成長させたのでしょう。
 このイスラエルの力に、モアブの王バラクはおびえました。エモリとパシャンに勝ったイスラエルが、占領地はもちろん、モアブの領土にも、アリのように広がって住みついたからです。その様子を考えれば、この頃の「国」は、いま私たちが考えるような固い国境で仕切られた領土とは違っていたのでしょう。遊牧民が多いのですから、どの国に属するのでもない民が、広い範囲を行き来していたにちがいありません。

 モアブの成り立ちは、アブラハムの甥ロトとその娘たちにさかのぼります。(創世記19章30節〜38節)
 その意味では、イスラエルと多少のつながりはあるのですが、エドムよりさらに薄い関係です。

 バラクは、エモリやパシャンのように軍を立ててた戦っても勝てないと思いました。それで、当時有名だった霊能者(占い師)のバラムという人を招いて、イスラエルを呪ってもらおうと決め、長老を送ってバラムを招くのです。

「どうかいま来て、私のためにこの民をのろってもらいたい。この民は私より強い。そうしてくれれば、たぶん私は彼らを打って、この地から追い出すことができよう。私は、あなたが祝福するものは祝福され、あなたがのろう者はのろわれることを知っている。」(民数記22章6節)
 王の言付けをもってやってきた、モアブの長老たちと近隣のミディアンの長老たちに、バラムは、言います。

「今夜はここに泊まりなさい。主が私に告げられるとおりのことをあなたがたに伝えましょう。」
 バラクの使いを留め置いて、バラムは神にお伺いを立てるのです。すると、神は仰せになります。「あなたは彼らといっしょに行ってはならない。またその民をのろってもならない。その国は祝福されているからだ。」(12節)

 
 こうして、一度は断ったのです。断られたバラクは今度は、前より格の高い長老たちをバラムのところに寄越し、同時に、来てくれれば歓待するし、お礼もはずむと、バラムの欲をくすぐります。
 バラムは少々心を動かされて、はっきり断ることができなくなってしまいます。
 前回のように使いを一晩泊めるのです。彼の迷い心が、神に通じたのか、

 その夜、神はバラムのところに来て、彼に言われた。「この者たちがあなたを招きに来たのなら、立って彼らとともに行け。だが、あなたはただ、わたしがあなたに告げるだけのことを行なえ。」(20節)
 


 そこで、翌朝、バラムはろばに鞍をつけ、彼を迎えに来たモアブの長老たちといっしょに、出発しました。

 前途に、神様のご計画があるなんて、もちろんバラムは知りませんでした。




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posted by さとうまさこ at 04:00| 東京 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
自分なりの解釈
その数京の人種(イスラエル)は同時に存在する必要はない。いろんなところにイエスは存在できたはずだ。
Posted by 志賀邦範 at 2011年04月11日 01:51
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