2011年05月03日

Coffee Break248 ルベン族とガド族(民数記32章) 




 集団の危機が一段落して将来が見えてくると、人はそれぞれ自分の利益を考え始めます。
 イスラエルの民も同じでした。ヨルダン川東岸の国々を制圧し、いよいよヨルダン川を渡ってカナンに攻め入る時が近づいてきたときのことです。


 ルベン族とガド族は、モーセと祭司エリアザルおよび会衆の上に立つ者たちのところに来て、次のように言った。(民数記32章2節)
「アタロテ、ディボン、ヤゼル、ニムラ、ヘシュボン、エルアレ、セバム、ネボ、ベオン。(3節)
 これら主がイスラエルの会衆のために打ち滅ばされた地は、家畜に適した地です。そして、あなたのしもべどもは家畜を持っているのです。」(4節)
 また、彼らは言った。「もし、私たちの願いがかないますなら、どうかこの地をあなたのしもべどもに所有地として与えてください。私たちにヨルダン川を渡らせないでください。」(5節)
 

 ルベン族とガド族は、イスラエルが攻め取ったヤゼルとギルアデが牧畜に適した土地なので、モーセにその地を下さいと申し出たのです。彼らはすでに、大変たくさんの家畜をもっていたのです。

 これを聞くと、モーセは怒りました。
「あなたがたの兄弟たちは戦いに行くのに、あなたがたは、ここにとどまろうとするのか。」

 これは当然の反応です。主は、イスラエル十二部族を一つの国として導いて来られたのです。彼らは、全員が「神の選びの民」であり、そこから一部族たりとも、脱落することは許されないのです。
 苦しい荒野の生活のあと、やっとカナン攻めの前哨戦に勝ったと思ったら、「自分たちはここが欲しい」と言うのは、あまりに身勝手と、モーセには思えたのでしょう。

 モーセは、かつて、ガディシュ・バルモアから、カナンの偵察に十二人を派遣した話しを持ち出しました。そのとき、カナン攻めに消極的な意見だった十人の斥候に同調して、イスラエルの会衆はエジプトに帰ると言い出したのです。
 その結果、不平を言った世代は四十年間、荒野をさまよい、ついにカナンに入ることなく死に絶えたことを、彼らに思い出させました。


「今、あなたがた罪人の子らは、あなたがたの父に代わって立ち上がり、イスラエルに対する主の燃える怒りをさらに増し加えようとしている。(14節)
 あなたがたが、そむいて主に従わなければ、主はまたこの民を荒野に見捨てられる。そしてあなたがたはこの民すべてに滅びをもたらすことになる。」(15節)


 これを聞いたガド族とルベン族の者たちは、ふるえあがったことでしょう。彼ら自身が、その地に住むことが叶わないだけでなく、イスラエルのほかの部族も全員、神の前に、彼らと連帯の責任をかぶって滅びるというのです。

 彼らは、モーセに言います。

 私たちはここに家畜のために羊の囲い場を作り、子どもたちのために町々を建てます。(16節)
 しかし、私たちは、イスラエル人をその場所に導き入れるまで、武装して彼らの先頭に立って急ぎます。私たちの子どもたちは、この地の住民の前で城壁のある町々に住みます。(17節)
 私たちは、イスラエル人がおのおのその相続地を受け継ぐまで、私たちの家に帰りません。(18節)


 彼らはギルアデで羊の放牧地を整備し、子どもや妻のために町を建てるが、壮年の男たちは武装して、ほかのイスラエル人とともにカナン征服のために戦うと誓うのです。
 
 モーセは納得し、祭司エリアザル、次のリーダーになるヌンの子ヨシュア、イスラエル人の部族のかしらたちを集めて命令を下します。

 「もし、ガド族とルベン族の戦いのために武装した者がみな、あなたがたとともにヨルダンを渡り、主の前に戦い、その地があなたがたの前に征服されたなら、あなたがたはギルアデの地を所有地として彼らに与えなさい。」(29節)

 申し立てたのは、ガド族とルベン族だけだったのですが、ヨセフの子マナセの子孫たちのうち、マナセの半部族と言われる者たちも、ヨルダン川東岸を与えられました。




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posted by さとうまさこ at 04:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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