2011年05月18日

Coffee Break262 モーセ最後の仕事(申命記1章1節〜5節)

 


 いよいよ律法の書(モーセ五書)最後の申命記に入ります。
 創世記から、律法の書全部を通じて登場しているのは神・主だけです。最初に書いたように、聖書の主役は神様なのですから、当然です。
 
 出エジプト記からレビ記、民数記については、モーセが主役に見えます。しかし、モーセは、神から出エジプトのリーダーとして任命された(召命を受けた)、神のしもべにすぎません。モーセは稀有な預言者ですし、じっさいにも、神への従順と使命のために生きた私心のないリーダーだったでしょう。
 ただ、どれほど、モーセがすぐれていても、彼だけでは、奴隷状態から急に解放された何十万もの民を、エジプトから、荒野の四十年を経てモアブまで連れてくることはできませんでした。神がいつもモーセとともにいてくださり、モーセに語りかけ、モーセを指図し、多くの奇蹟によってじっさいにモーセを支え、イスラエルの民をエジプトから導き出し、砂漠で養い、律法を与え、国の形を整えさせ、なだめ、叱り、鍛えながら、カナンの手前まで、連れてきてくださったのです。 

 出エジプト記、レビ記、民数記と連なる世界は、天地をお造りになった神様とイスラエルの民六十万人、さらに約束の地を目指すイスラエルの民をめぐるエジプトや荒野一帯を拠点として暮していたさまざまな人たちを巻き込む、物語としても桁外れに大きく、時間的にも四十年を経過する、壮大な物語です。

 ところが、物語の最初から最後までを通じて名前が出てくる人物はそれほど多くありません。モーセとモーセの兄アロン、姉ミリヤム、ヨシュア、カレブ。祭司となるアロンの息子たち。彼らの内、申命記に入る直前に名が出てくるのは、モーセとヨシュア、カレブ、アロンの息子エリアザルくらいです。
 ミリヤムは、ツィンの荒野で死に(民数記20章1節)、アロンはエドムのホル山で、息子エリアザルに大祭司の引継ぎをしたあと、死んでいます(民数記20章24節〜29節)

 ミリヤムが死んだのは寿命だったのでしょう。が、アロンとモーセには、神が「あなたたちは約束の地には入れない。」と言われたのです。
民が水を求めて騒いだ時、モーセとアロンは、岩を杖でたたいてしまいました。それでも、水は出たのですが、「岩に命じなさい」との神のご命令を守らなかったことで咎められたのです。(民数記20章7節〜13節)

 アロンの死に関しては、聖書は、イスラエルの全会衆は三十日の間、アロンのために泣き悲しんだ。(29節)と記しています。
 それにしても、出エジプトの最初から、モーセと行動をともにしてきたアロンの退場は、ちょっとあっけないほどのものでしたが、モーセには、大切な仕事が残っていました。


 ☆☆☆☆ 

 
 これは、モーセがヨルダンの向こうの地、パランと、トフェル、ラバン、ハツェロテ、ディ・ザハブとの間の、スフの前にあるアラバの荒野で、イスラエルのすべての民に告げたことばである。(申命記1章1節)
 ホレブから、セイル山を経てカディシュ・バルモアに至るのには十一日かかる。(2節)

 第四十年の第十一月の一日にモーセは、主がイスラエル人のために彼に命じられたことを、ことごとく彼らに告げた。(3節)
 

 イスラエルの民が、いよいよヨルダンの手前まで来ました。四十年目の十一月の一日なのですから、カナン入りは目前です。

 モーセは、自分がカナンに入れないことはわかっていました。そこで、全会衆に演説をするのです。

 エジプトを出てきて以来、神がいつもイスラエルの民とともにいて、イスラエルにしてくださったこと、律法やおきて、神との契約について、改めて民に言い聞かせておく必要があったのです。というのも、エジプトを出てきたとき、二十歳以上だった民はヨシュアとカレブを除いて一人もいなかったからです。

 モーセの退場は、やはり、簡単ではありませんでした。





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posted by さとうまさこ at 04:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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