2011年08月07日

Coffee Break337 モアブ契約(申命記29章1節〜19節)




 これは、モアブの地で、主がモーセに命じて、イスラエル人と結ばせた契約のことばである。ホレブで彼らと結ばれた契約とは別である。(申命記29章1節)

 ここでいう「これは」は、申命記5章の十戒の復唱から、28章までです。さまざまなおきてと戒めを出エジプト記、レビ記から再録し、モーセが民に言い聞かせる形となっています。
 これは、モアブの野で行なわれた契約なので、「モアブ契約」と呼ばれ、ホレブで結ばれた「シナイ契約」とは別であると、断っています。「別」の意味は、契約の対象になっているイスラエルの民の世代交代があったための「更新」ということでしょう。
 シナイ契約の時、二十歳以上だったものは、モーセとヨシュアとカレブを除いて一人もいなくなったので、モーセはカナンに入る前に、神様とイスラエルの間で「モアブ契約」を結びなおしたと、民に語っているのです。
 
 
 あなたがたは、この契約のことばを守り、行いなさい。あなたがたのすることがみな、栄えるためである。(9節)

 きょう、あなたがたはみな、あなたがたの神、主の前に立っている。すなわち、あなたがたの部族のかしらたち、長老たち、つかさたち、イスラエルのすべての人々、(10節)

 あなたがたの子どもたち、妻たち、宿営のうちにいる在留異国人、たきぎを割る物から水を汲むものに至るまで。(11節)


☆☆☆☆


 さきに主が、あなたに約束されたように、またあなたの先祖アブラハム・イサク・ヤコブに誓われたように、きょう、あなたを立ててご自分の民とし、またご自身があなたの神となられるためである。(13節)

 きょう、ここで、私たちの神、主の前に、私たちとともに立っている者、ならびに、きょう、ここに、私たちとともにいない者に対しても結ぶのである。(15節)


 「ここにいない者」の意味は、これから生まれるイスラエルの民を指しているのです。モーセは死に、カナンに入る世代もやがては死に絶えて、次の世代に、契約を継承していくわけです。

 人間は神に似せて造られ、神さまと語り合いたいという特別な本能があります。そのうえ、他の動物にはない圧倒的な能力で知的知識や経験を蓄えて継承し、文明を発達させてきました。
 それにしては、案外、愚かで、個人としても、国や民族、家族としても、間違いばかり犯すのです。
 ですから、だれも、この時のイスラエルの民を笑うことはできません。同じ契約を、親から子に代替わりしたら、また結びなおすのをくどいとはいえません。

 
 ☆☆☆☆


 きのう、八月六日は、広島に原子爆弾が投下された日でした。日本人なら誰も知らない人はない歴史的事実です。
 広島市の平和記念公園は修学旅行のコースにもなっていて、訪れたことがある人は少なくないでしょう。公園内の原爆死没者慰霊碑の石室前面には、「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」と刻まれています。
 
 記念碑の前に立つと,私たちは厳粛な気持になり、人類は絶対に戦争を起こしてはならない。核兵器をもってはならないと思うのです。日本では核兵器を保有するかどうかで、過去幾度も論争がありました。
 さいわい、日本は、戦後、どこの国とも直接の交戦をしていません。しかしながら、核兵器を保有している国は多く、地球上の全人類を何度も殺せるほどの核爆弾が、いま、地球上にあるのは既成の事実です。

 お互いに核兵器を持っている方が、「抑止力」が働いて戦争が起こりにくいなどと言う理屈を言われると、軍事や国際政治のことがよくわからない一市民としては、もう太刀打ちできない事態だと思うばかりです。


 こののろいの誓いの言葉を聞いたとき,「潤ったものも渇いたものもひとしく滅びるのであれば、私は自分のかたくなな心のままに歩いても、私には平和がある」と心の中で自分を祝福するものがあるなら、(19節)

 主はその者を決して赦そうとはされない。むしろ、主の怒りとねたみが、その者に対して燃え上がり、この書にしるされたすべてののろいと誓いがその者の上にのしかかり、主はその者の名を天の下から消し去ってしまう。(20節)


 どうせ、滅びるなら、自分のやりたいように生きて楽しもうというのが、ここでの「自分を祝福する」の意味です。
 問題があまりにも深刻な場合だけでなく、楽しめるから楽しいことに流れて、神を忘れることを、神さまは重ねて戒めておられます。

 いまのような繁栄と危機が背中合わせの時代、このみことばは、時代を超え、国を超え、民族を超えて、真実ではないでしょうか。
 律法から解放され、イエス様の新しい契約の光の中にいる私たちは、モアブ契約の時の、イスラエルの民より、はるかに見通しの良い地平にいるはずです。
 神さまを恐れましょう。
 








posted by さとうまさこ at 00:04| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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