2011年08月12日

Coffee Break342 指導者の交代(申命記31章)




 モーセはこのみおしえを書きしるし、主の契約の箱を運ぶレビ族の祭司たちと、イスラエルのすべての長老たちとに、これを授けた。(申命記31章9節)

 そして、モーセは彼らに命じて言った。「七年の終わりごとに、すなわち免除の年の定めの時、仮庵の祭りに、(10節)

 イスラエルのすべての人々が、主の選ぶ場所で、あなたの神、主のみ顔を拝するために来るとき、あなたは,イスラエルのすべての人々の前で、このみおしえを読んで聞かせなければならない。(11節)


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 現代のいちばん大きなニュースは何でしょう。大災害やテロ、戦争はべつにして、政治の政権交代──指導者交代ではないでしょうか。国政選挙は大きなニュースになります。外国のことであっても、アメリカ大統領選挙などは、日本人も自分のことのように熱い視線を注いでニュースを見ます。

 さんざん叩かれた大統領や首相でも、失敗のあった社長さんでも、不正が発覚して追われるような指導者でも、辞めて行く人に対してある感慨をもちます。また、新しく就任する人に期待しながらも、一抹の不安を抱くものではないでしょうか。

 不安の原因は、体制や人事が大きく変わることかもしれません。それまでの方向や方針が変わることかもしれません。それまで保っていた安定を失い、集団そのものが迷走することかもしれません。

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 申命記の時代のイスラエルの場合、モーセの死で、体制や人事が大きく変わることは、あまり考えられなかったはずです。今のような複雑な政治体制も官僚組織もなかったからです。イスラエル民族六十万人は、イスラエル十二部族の集まりであり、各部族は氏族の集まりであり、氏族は家族の集まりでした。ただ、この「家族」は、いまのような核家族ではなく、父親を頂点にその家の子どもたちの家族を含みました。

  国家は神政政治であり、国家の頂点にいらっしゃるのは、「神、主」です。
 十戒を始めとする神のおきてと定めは、ぜったいの権威があり、それが変更されることはありません。
 国家の中枢を握っているのは、祭司階級で、祭司と祭祀儀礼全般を担当するレビ族は世襲でした。
 実際的な命令は、部族、氏族、家族でなるピラミッド型の組織を通じて伝えられました。長老はこれら部族や氏族を束ねる者で、血縁に伴う権威と重なっていました。

 モーセからヨシュアに指導者が交代しても、イスラエル国家の方針や組織が変わるなんてことはありえないのです。

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  「このみおしえの書を取り、あなたがたの神、主の契約の箱のそばに置きなさい。その所で、あなたに対するあかしとしなさい。(申命記31章26節)

 私は、あなたの逆らいと、あなたがうなじのこわい者であることを知っている。私が、なおあなたがたの間に生きている今ですら、あなたがたは主に逆らってきた。まして、死後はどんなであろうか。」(27節)


 モーセは、後継者のヨシュアに対して、なんらのわだかまりももってはいなかったでしょう。モーセの心配は、ただひとつ、民の不信仰でした。










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posted by さとうまさこ at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Coffee Break | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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